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2012年4月13日 (金)

「熊<くま>」 と 「コム」

<くま>」とハングルの「コム」は同系語と言われている。中国語音では「」を「シォン<xiong>」と言う。百済方言では「コム」を「クム」と言う。」の祖語音「くむ」は「クム」にそっくりである。

コム」と「<kami>」の同系語説あり。「」は「高麗<koma>:高句麗」の「神」である。朝鮮の「天孫降臨」の「檀君神話」では、「コム」は「聖なるもの」「神」とされている。「熊野神社」「熊野古道」「熊野大社」の「熊」と「高麗<koma>」は同系語であると言われている。「狛犬(こまいぬ)」の「狛<koma>」と「高麗<koma>」は同系語。

コム」が日本の地名によく使われているのはなぜしょうか。神道と関連する言葉であるから、弥生時代、急激に増加した渡来人が倭国へ神道を持ちこんだのと同時に、「聖なる言葉である熊」を地名として使ったのではないかと推測される。

「熊本」「熊谷」「熊野」「里熊」「里熊」「大熊」「熊町」「熊村」「熊川」「熊内」・・・。また、「熊」は「隈<くま>」と同系語で、「赤隈」「松隈」「丸隈」「道隈」「小隈」「乙隈」「横隈」「篠隈」「七隈」・・などの「隈」は「熊」を表すという。熊本県の「熊」は本来「隈」であったと言われている。

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