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2013年2月19日 (火)

「日本語」か「韓国語」か? (5)

「まつり(祭り)

 

まつり(祭り)」と「받들이<battuli> まつること」は、そ音と意味

から同系語と言える節がある。「받들<battulda>」は「たてまつる」

「あがめる」「まつる」「支える」を意味する。語尾の「~<da>」は

原形を表す接尾辞で基語は「받들<battul>」である。「まつる」は「あ

がめる」「差しあげる」「たてまつる」「ささげる」「祈祷する」など

の意味をもつ。従って、「奉る」「祭る」「祀る」は同意の言葉である。

まつり(祭り)」は「まつりごとを行う祭礼(儀式)」を表す。

 

*「m=b=p 通音」→「馬<ma/ba>」「美<mi/bi>」「武<mu/bu>」「葉<ba/

pa>」「歯<ba/pa>」「匹<biki/piki>」「分<bun/pun>」「<p/b/m>

니다<mnida>」「<ban/pan>」「니까<sumnika>」。従って、

battuli/pattuli<받들이>=mattuli<まつり>」。

 

  ハングルでは、用言の語幹に「<i>」がつくと名詞になる먹다 

食べる→<mogi> 食べ物 えさ」「<nopi> 高さ」「<kili>

長さ」。「p=b=m通音」「<p/b/m>」→「받들<pattul/battul/matt

ul> まつる→「받들이<pattuli/battuli/mattuli> まつり()」。

 

*「하느님을 받들 神様まつる()」「선조를 받들 先祖

 」。 

 

 類語:「받다<patta/batta> 支える」「받치다<pattida/battida>

差し上げる ささげる  供える」<pattim> 支え パッチム」。

 

 

(はしら)

 

 日本語は単語の語尾に必ず母音が付加される。従って、語末音の母音を

取れば祖語音になる。例えば、<hasila>」の祖語音は「hasil」である。

(はしら):支えるもの」と받들<pattul> 物が落ちないように支える」

は音と意味が類似している。p=h 通音」→「歩<ho/po>」「葉<ha/pa>

「畑<hata/pata>」「辺<hen/pen>」。また、「s=t 通音」u=i 通音」

だから「pattul<받들>=hassil」。従って、「<hasila>」と「받들<pat

tul>」は同系語であると思われる。받들<pattul>類語받치

<patti> 支える」「받침<pattim> 支え 支えるもの パッチム받다

<patta> 支える」などがある。

 

*「t=s 通音」→「<ti> 指 至 紙 誌 枝 脂」「<tin> 辰 真 疹

 秦」<tin> 親」「<cha> 車 遮

 

*「p=h 通音」→「歩<ho/po>」「葉<ha/pa>」「畑<hata/pata>

「辺<hen/pen>」。従って、「hasi=patipattul<받들>=pattil=

hasil日本語は語尾に必ず母音がつくので「hasila<>」の祖

語音「hasil」。

 

 

「上(うえ)

 

 ネットに投稿された方が、「<ue>」と「<ui> 上」は同系語である

と言う人がいるけれどもたまたま似ているに過ぎないと憤懣をぶちまける

がごとく述べている方に出会う。直感的に、その方はハングルをあまり知

っておられないのではと思ってしまう。

 

물은 에서 아래로 から~」「팔을  뻗치다 

ばす」「로 올라간다 」「地球지구 

」「海 바다 」「棚 서반 」「机 책상 

」「品質 품질가 」「成績より 성적은 나보다

」「から命令 에서 명령」「報告する 에다 보고

하다」「息子二女がいる 아들을 로 이녀가 있다

 

上記の例文から「<ue>」と「<ui>」の使い方(性格)が同じであり、

文の語順・構成までが同じであることがわかる。ところが、「<ue>」と

<ui>」は何となく似ているに過ぎず、そもそも「<ue>」の語末音

」と「<ui>」の語末音「」は全く異なっている。無理にこじつけ

るのは止めるべきであると主張する方がおられる。

 

しかし、「」音と「」音は通音であることが、次のような例語からわ

かる。出雲弁の場合:「も→も」「いい子→ええ子」「りこ→りこ」。

ハングルの場合:「<i>」は「e」音にもなる。<i> 衣 医 依 意」

자네<e> 」「아버지<e> 」「연구<e> 研究」「

<e> 고향 私の故郷」。ハングルでは、語末の「<i>」音は「<o>+

<i>」になると「」音になる。회사<fesa> 会社」「<kwe>

 壊」<swe> 鉄」。

 

上記の例語から「<ui>」と「<ue>」は音の立場からもとても似て

いると言える。単語の音の転訛による違いによって異語であると思いが

ちだが、一単語の「母音」「子音」という区別から見るとき、「母音

子音」の2音が一致する場合は同系語であると思われる。

 

<sima>」と「<som> 島」は両語の「s」「m」音が一致している。

<mula>」と「마을<maul>」は「m」「l」音が一致している。そのよう

な日韓語をいくつかあげるので同系語であるかどうか参照していただき

たい。

 

<kom> 」「<chol> 」「거미<komi> 蜘蛛」「고을<koul>

<kouli>」「<tul> <toli>구름<kulum> <kumo>」「

<ui> <ue>」「<ul> <ula>」「남비<nambi> <nabe>

<kas> <kasa>」「바닥<patak> <hatake>・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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